”こんぴら参り”と「おいりソフト」

”こんぴら参り”と「おいりソフト」

香川県の西、西讃に位置する琴平町には、「こんぴらさん」の呼び名で親しまれている”金刀比羅宮”という観光名所があり、年間通じて約300万人もの人が「こんぴら参り」に訪れます。最大の特徴は御本宮まで続く長~い785段もある石段。農業殖産、漁業航海、医薬、技芸など、さまざまな神徳を持つ神様として、現在も厚い信仰を集めているそうなので、友人とともに登ってみました。

庶民が旅行を禁じられていた江戸時代においても、神仏への参拝は許されており、とりわけ伊勢神宮への参拝の旅は「お伊勢参り」と呼ばれ、庶民にとって一生に一度の憧れだったそうです。そんなお伊勢参りと並び称されたのが、「丸金か京六か」と言われた讃岐の金毘羅大権現(今の金刀比羅宮)と京都六条の東西本願寺で、これらの寺社への参拝の旅が人生の一大イベントとして大変人気があったと伝えられています。

入り口から石段までの道のり、石段途中にも左右にお土産屋さんや名産品を楽しめるお店が沢山並んでいます。多くのお店の入り口には無料で借りることの出来る”竹の杖”があるので借りていきました。そんなお店に立ち寄りながら進んでいくと、あっという間に100段を迎えます。

半分ほどの場所には、神様が乗る馬こと「神馬」と呼ばれる馬が二頭いて、この馬は一年に一度(十月十日)に行われるお祭りで、鞘橋という橋を渡って金刀比羅宮神事場に行くそうです。

長い石段でしたが、友人とあれやこれや話しながら登っていくとあっという間に登りきりました。上まで登ると何ともいえない達成感があります。

お参りの後には、右側にある展望台から讃岐平野を一望でき、ちょこんととび出ている「讃岐富士」と呼ばれている”飯野山”がよく見えました。

これだけ登ってこれたら下山は楽々!降りていく際にお籠に乗った観光客の方を見かけました。運んでいく人はこの石段を上まで登っていくのかと思うと・・・ちょっと大変そうです。

石段を降りきり、杖を借りたお店で目当ての「おいりソフト」をいただきました。

どのアイスにも香川の伝統菓子「おいり」が+¥50でかけ放題。「かまたまソフト(見た目はうどん、味はしょうが、トッピングはねぎ)」が人気なようでしたが、どうしても手が出ず、和三盆ソフトにおいりをかけて楽しみました。

ほのかにニッキの香りがする「おいり」は、和三盆ソフトクリームと相性抜群。

美味しくいただきました。

 

ごちそうさまでした。

 


【店名】   金比羅宮

【定休日】  無休
【営業時間】

御本宮 御扉開・御扉閉時刻
4月〜9月
御扉開 午前6時、御扉閉 午後6時
10月〜3月
御扉開 午前6時、御扉閉 午後5時

御祈祷受付時間
午前9時〜午後5時まで。

【住所】   香川県仲多度郡琴平町892-1

【アクセス】 JR琴平駅より徒歩20分、琴電琴平駅より徒歩15分、善通寺ICより車で約15分

【駐車場】  付近に有料駐車場あり

【MAP】